ぱいそんのかきなぐり帳

描いたり、書いたり。雑多な趣味をひとまとめにしたかった。

和歌山県海南市 黒江探訪と黒江ちゃんらくがき

和歌山県海南市に黒江という地区があります。そちらへふらりとお散歩して来たらなかなか面白い場所だったのでまとめておこうと思います。

 

【きっかけ】

理由は単純かつ不純。黒江ちゃんロスから。

アニメマギアレコードであんなことになってしまい、なかなかにつらかったので逃避的狙いから黒江という名を検索していたところ見付けました。しかも和歌山と近い。これは行くしかないですねぇというノリでした。

 

【下調べ】

行くにあたって、ただ土地の名前がキャラと同じってだけで駅名板だけ撮って帰ってくるというのもアリだったんですが、やっぱりちょっともったいない気がしました。いや、私は鉄道旅も好きなのでそれでも普通に満足できてしまうのですが….

とりあえず駅周囲に寄れるところがないか調べてみます。

まず出てきたのが野球で有名な智辯和歌山の最寄りだということ。

そして駅名になっている黒江という名は地区の名前で駅から少し離れたところにあること。その黒江地区は漆器が有名でそこの紀州漆器は黒江塗りと呼ばれていること。

これはなかなか面白そうではありませんか。

これ以上調べると行った時の楽しみがなくなるかもなと思いつつも追加で、

・古い街並みも残っているらしい

・漆塗り記念館?みたいなのとカフェとかもあるらしい

・あ、たこ焼き屋もあるじゃん

って感じでいつのまにか、もはやすぐにでも行こうかという気になってしまっていました。

 

【交通手段】

土曜日、そんなに早起きではなかったですが11時頃に出発、新大阪から特急くろしおに乗ります。

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久しぶりの特急列車をiPadで絵を描いたりしながらゆったりと堪能。

和歌山下車でそこから普通に乗り換えまして数駅で黒江です。

 

【黒江駅】

静かな郊外の駅という感じ。でも野原にぽつんではなく周りは住居が立ち並んでいました。

智辯和歌山の最寄りなので学生専用改札みたいなものもありました。平日の朝は大混雑なのでしょうね。

有人駅だが駅員がいなくなる時間があるらしく、乗り越し精算が出来ず焦りました。特急券と併せて和歌山までしか買えていなかったのです。黒江駅までちゃんと切符を買いましょうね。そういやICOCAは対応してました。

個人的にはこの駅の外の「黒江駅」の文字が好き。

この駅外の「黒江停車」も好き。黒江ちゃんこの前で止まってそう。

 

【洋食屋 グリル平和】

こちらはTwitter検索してて偶然見つけた洋食屋さん。

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良い外観。フォントも素晴らしい。
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サービスセット(メンチカツ)を注文。これにライスと味噌汁が付きます。丁寧な料理でした。美味しかった!

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これは席にいた圧の強い招き猫ちゃん。

お腹も満たしたので黒江地区へ向かっていきましょう。

 

【黒江地区までの道】

ここはただ歩くだけだと思っていたのですが、思ったより魅力的な道でした。魅力的と言ってもなんだかいい感じの建物が好きな人にとってはってことではありますが。

このヘアサロンと坂とか

いい佇まいの米穀店とか

いいですねパーマカット真弓。看板フォントまでも良い。

まぁ普通の人はこういう雰囲気で喜ばないかもしれませんが大好きなんですよね。テンションが上がっちゃう。

 

【黒江地区】

黒江地区は思ったより完全に古い町並みってわけではなく、生活の中にかつての町が香るって感じでした。

しっかり古い建物もあって、改装してカフェになってたりしてました。ここで漆塗りのお皿と匙を買って自分のお土産にしました。

このカフェの場所もそうなのですが黒江の町は道に沿って家が斜めに建っていて鋸型に見える特徴があるそうです。

道と建物の間に三角形の空き地ができているのがわかると思います。これを上から見ると鋸型に見えるんですね。

あとはやっぱり海が近いので海抜表記がたくさんありました。

そしてだいたいお寺や神社が高台にあり、津波避難の指定場所になっていました。

こういう高台へ向かう道、わくわくしますね。

 

【日本酒 黒牛】

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調べ不足で偶然見つけました。黒江地区の入口、目立つ場所にあったのですぐにわかると思います。元々日本酒は好きでどこかへ出かけた時に酒蔵を見つけたら小瓶を買って帰ることをよくやっているのでいつもの習慣に従いました。

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黒牛という名は元々この場所に入江があった頃、そこに黒い牛の形をした岩があったことから名付けられたそうです。その当時は「黒牛潟」と呼ばれていました。その岩については万葉集にも詠まれています。

そうそう、黒江という地名も「その黒い牛の形をした岩のある入江」からだという説もあるようです。

 

【絵を描いた】

動機は不純なものの、当初の目的は黒江地区に黒江ちゃんがいたら面白いんじゃない?というものでした。

完全に気持ちの悪いオタクの発想なのですがせっかく写真も撮ったことですしもちろんやりました。

 

まずはたこ焼き屋さん

黒江ちゃんはたこ焼きが好きという公式設定があります。なので黒江地区のたこ焼き屋というのは外せませんでした。もちろん購入して海沿いの気持ちの良いところでいただきました。美味しかったです。小さな小さなたこ焼き屋さんでしたが近所に欲しいタイプのお店でした。また訪れたいですね。

 

次に郵便局

郵便局にしたのはなんというかあまりにも景色が可愛かったからです。この曲がった道に沿った形に合わせるようにポツンと建つ郵便局、良くないですか?裏の黒江公民館が取り壊されていたタイミングもあって余計にポツン感が際立っています。

 

最後に交差点

この交差点は調べた訳ではなく偶然見つけました。せっかくだから海側も行っておくかとたこ焼き食べついでに向かった先に「黒江交差点」があったので運が良かったです。まぁそれでこれはここで描くしかないよなと写真を撮りました。

 

この順番にしたのは徐々に分かる人には分かるかなみたいな狙いがありました。当日中に描いちゃえる3枚くらいで徐々に「あ、黒江に行ってる」とバレるような構成が出来ないかと思い付き、やってみた感じです。

 

たこ焼きの絵には地名がありません。また公式設定ネタなのでたこ焼きを絡めただけの絵と認識されそれ以上詳しく見ない人が多いでしょう。ですのでこれでどこかわかる人はこの場所を知っている人か、たこ焼き屋の店名をググった人でしょう。

次に郵便局です。ここにはがっつり郵便局名に黒江が入っています。ですがそこまでしっかり拡大して見る人は少数です。ついでにキャプションで「やっちゃった黒江ちゃん」ネタを仕込みましたのでそれを楽しんで他はしっかり見ないだろうということを狙いました。

最後に交差点です。黒江という交差点であることがしっかりと入っていますし、トリミングも調整し大きく入れてサムネでも切れないよう調整しました。なんならキャラの顔よりはるかに大きい、つまり嫌でもみえてしまう構図です。

これでネタバラしという感じで自己完結しました。反応を見てると大方狙い通りで嬉しかったです。満足。

 

企画系の仕事をしていることもあり、妙に誰かに見せることやせっかくなら何か工夫して見せようみたいなことを趣味でも考えがちです。職業病みたいであまり良くないなぁとも思うのですが割と自分も楽しかったりするので良しとしましょう。

 

【また訪れたい】

今回はちょっと下調べはしたものの完全に調査不足でした。帰って来てからいろいろ調べたらたくさん興味深いところが出て来たのでまた頃合いを見て黒江地区を訪れたいとおもいます。

今後行きたい場所はメモしていってるのでまた近々足を運ぶと思います。

また訪れたらレポートできればなと思っています。

 

ではまた。